マイクケーブル、マイクスタンド、ポップガード

「マイク」と「オーディオインターフェイス」(とパソコン)があれば最低限の録音は可能です。
しかし他にもそろえたほうがいい小物類がいくつかあります。

以前はアマゾンから画像取得して掲載していましたが、アマゾンの仕様変更により画像取得ができなくなってしまいました。
リンクは掲載しておくので外見等の詳細はリンク先でご確認ください。

マイクケーブル

マイクを買ったはいいけれどマイクケーブルが付属していない…というケースは実はよくあります。
会話用のマイクは付属しているものがほとんどですが(というより製品と一体になっている)、プロ用のマイクは付属していないことが多いです。
ダイナミックマイクやコンデンサマイクを購入するのならマイクケーブルを別途購入しましょう。
(製品に「マイクケーブル付属」と書いてあれば必要ありません)

プロはマイクケーブルによって音が変わる、ということを言いますし実際そうなのだと思いますが、初心者の人や家庭内で録音する人はそこまでこだわる必要はないと思います。
高いケーブルでも安いケーブルでもこだわる必要はありません。
(ただし安物だと壊れやすい、ということはあるかも知れません)

ケーブルの長さは部屋の広さによりますが3mもあれば十分です。
1mとかだとパソコンとマイクとの位置の関係で厳しいかもしれません。
長すぎるとかえって邪魔ですので、自分の部屋の広さにあわせましょう。

CANARE XLRケーブル ノイトリックコネクター 黒色 3m EC03-B/黒

XLRオス-メス端子
No machine-readable author provided. Mxp assumed (based on copyright claims)., CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

ケーブルは上↑の画像のようなXLRオス-XLRメスというタイプを購入してください。
ケーブルの一端がピンが3本出っ張っていて(オス側)、もう一端が3つ穴が開いている(メス側)ヤツです。
マイク本体側はオスになっていて、ケーブルのメス側を接続します。
オーディオインターフェイス側の端子はメスになっていて、ケーブルのオス側を接続します。
挿す向きは挿さるようにしか挿ささりませんので、まず間違うことはありません。

基本的に「カチッ」という音が鳴るまで挿し込むことでロックが掛かり、引っ張っても抜けなくなります。
ケーブルを抜くときはケーブルや端子のメス側にあるボタンを押しながら引っ張ります。
ただし端子側の構造によってはロックが掛からないものもたまにあります。

「XLRケーブル」でも、まれに「XLRオス-XLRオス」や「XLRメス-XLRメス」といったケーブルがあります。
これは使用できないので注意してください。

マイクスタンド

ダイナミックマイクの場合は手に持って歌うことは可能ですが、コンデンサマイクは感度が良いため手に持って歌うとハンドリングノイズといって雑音になってしまいます。
そのためマイクスタンドにマイクを固定して録音します。

マイクスタンドにはサイズごとにいくつか種類がありますが、普通に立って歌うなら標準ブームスタンドを購入してください。
ブームというのはスタンドについている稼動できる腕(アーム)のことで、これを調整することでマイクをベストな位置にセッティングすることができます。

ただし標準ブームスタンドは結構大きいので、ストレートスタンド(漫才等で使われる、アームがないスタンド)や、ショートスタンド、卓上スタンドなどを机等に置いて録音することも可能です。
この辺りは部屋などの録音環境に合わせて良いと思うものを選んでください。

価格は2000円~5000円くらいです。
安いものはネジ部分が弱く、ちょっと重たいマイクを付けるとブームが傾いてしまうことがあります。
(お辞儀する、と言う)

標準ブームマイクスタンド
CLASSIC PRO マイクスタンド MSB/BLACK
KC ブームマイクスタンド ストレートタイプ兼用 MCB-6000/CR クローム (マイクホルダー付)

ストレートマイクスタンド
COCOSUN マイクスタンド ストレート
キクタニ マイクスタンド ストレートタイプ

ショートスタンド、卓上スタンド等
CLASSIC PRO マイクスタンド MSST/BLACK
Moukey マイクスタンド 卓上
CLASSIC PRO デスクアームスタンド ショックマウント・ポップガードセット

ポップガード(ウィンドスクリーン)

歌うときに息がマイクに掛かってしまうと「ボフッ」というノイズになります。
これをポップノイズ吹かれノイズといいます。
それを防ぐためにポップガードという薄い布をマイクと口の間に設置します。
製品によっては布ではなく金属の網もあります。

キクタニ ポップブロッカー
キクタニ ポップブロッカー メタルメッシュ

マイクと口との間に障害物を置くわけですから、若干音がこもります。
布製よりも金属製のほうが音のこもりが少ないですが、それほど気にすることはないと思います。

取り付け方はマイクスタンドのブーム(腕)をネジで挟むようにして固定します。
実際に見ればすぐわかりますし、固定できるならどんな取り付け方でもかまいません。
マイクスタンドに「ポップガードを取り付ける用のネジ穴」みたいなのはないので注意。

ダイナミックマイクの場合はポップガードは不要です。
ダイナミックマイクの頭の金属のあみあみの中にウィンドスクリーンという綿のようなものが入っていて、これがポップノイズを消してくれます。
もちろんポップノイズが気になる場合は付けてもかまいません。

あまりお金を掛けたくない場合は、針金ハンガーとストッキングでポップガードを自作することもできます。

ヘッドフォン、イヤホン

パソコンの音を聞くためにヘッドフォンかイヤホンが必要になります。
これは音漏れがしなければどんなものでもかまいませんが、オーディオインターフェイスを使用する場合はそのままでは接続できないかもしれません。

特にイヤホンのプラグはステレオミニプラグという形式がほとんどで、オーディオインターフェイスのヘッドフォン端子はまず間違いなくステレオ標準プラグという形式です。
つまり変換プラグが必要になりますので、持っていない人は購入しましょう。

フジパーツ 3.5mm ステレオミニプラグ(メス) - 6.3mm ステレオ標準プラグ(オス) 変換プラグ AC-666
VCE 3.5mm to 6.35mm 変換アダプタ 6.35オスー3.5メス 標準プラグ⇒ミニプラグ

オーディオインターフェイスを使用しない場合はパソコンに直接イヤホンを接続するので必要ありません。
逆に、ヘッドフォンの標準プラグはミニプラグに変換しないとパソコンに接続することはできません。

なお、購入するときは「ステレオ」と表記されていることを確認してください。
同じような形状でも「モノラル」である場合があり、この場合は左右どちらかからしか聞こえない等のトラブルになります。

  • プロ用マイクはマイクケーブルはほぼ別売り
  • コンデンサマイクで歌うならマイクスタンドとポップガードが必要
  • オーディオインターフェイスのヘッドフォン端子はステレオ標準という形式。ステレオミニは直接繋げられないので変換プラグを使う